アトピー性皮膚炎:123,723円

こんにちは。吉永まりです。


さて、今日のタイトル。

何のことかと申しますと、

ペット保険のアニコムさんの資料より

2019年にアトピー性皮膚炎で治療を受けた犬の

1頭当たり年間平均治療費です。


高っっ。



ペットアロマのご相談で圧倒的に多い皮膚トラブル。

ここ数年でも増えてるな~という感覚はあったものの


調べてみると

皮膚炎は

2019年に保険請求があった病名ランキングトップ10の中に

5病名もランクインしておりました。



堂々の第1位は「原因未定の外耳炎」

第5位が「原因未定の皮膚炎」


原因未定・・・ってのが、ミソだな…と感じる。



あ、わたし、前職で

獣医師150名ほどが記入したカルテのチェックなども行っていたことがあり、

獣医師によって原因をどこまで突き止めて病名を診断するかも様々、

その理由も様々、、、

色々感じるところがあるのです。


続いて、

第6位 膿皮症

第8位 アレルギー性皮膚炎

第9位 アトピー性皮膚炎

だそうです。



そりゃ、私へのご相談も多いはずだ。納得。


気になったのは、

その診療費。



アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎になると

やたら高くて

1年間1頭当たりの平均で

アレルギー性皮膚炎が 96,850円

アトピー性皮膚炎が 123,723円



根本的に改善できないまま

繰り返しているケースが多いと感じていましたが

まさに数字で表れていますね。


興味ある方はこちら
https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_201912_2.pdf



ちなみに

ざ~っと調べてみて入手できた数字で言うと

同じくアニコムさん2016年の資料では

アトピー性皮膚炎の1頭当たり年間平均治療費は56,148円でした。



たったの3年で

平均治療費が倍以上って、すごい話です。



痒みを抑える優秀なお薬(でも高い)

が出てきているけれど、

それを繰り返し使わないといけない現状が垣間見えます。



分かりやすくお値段で表示してみましたが


その分、飼い主さんには

病院に連れていく

病院で待つ

その間、仕事や家事や育児の時間が削られているわけです。


金額だけでは測れない負担がありますし



もっとつらいのは

治療を受けているのになかなか改善しないという

精神的な負担ですよね。



これは、ワンちゃんにとってもっと深刻かも。



この病名の中にはランクインしませんが

皮膚炎の原因には

「心因性」があります。



つまり

何らかのストレスが体を掻くという行動に繋がる


それだけなら軽くて済みますが


掻いて皮膚が傷つく

ばい菌が繁殖する

対症療法だけの治療

免疫下がる

別の問題が出てくる


そういう負のループにハマることだってあり得ます。

↑この負のループのなかには

そもそもが心因性であったとしても

それをケアすることが抜け落ちていますよね。



繰り返し病院に通わなければならないことも

ワンちゃんにはストレスになり

負のループから抜け出せない・・・



なんてこと、なってませんか??


皮膚炎ひとつとっても、

心の問題は、置き去りにできないんですよね。


(一社)日本ペットアロマホームケア協会のWEBサイトを開設しました!
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