「鳴き声を上げて嘔吐」やっぱりペットにアロマは危険!!!

ペットにアロマケアするときは
必ず高品質なエッセンシャルオイルを使用してください

と毎回注意書きを書いていますが

逆に言うと
「高品質なエッセンシャルオイルだから
どうやって使っても安全」
ってわけではありません。

高品質なものを選ぶことは
最低条件として必要。

そのうえで
動物種によって安全な使い方を知っておく必要があります。

細かく言うと
細かく注意点はあるので
アドバイザー養成講座などでは
細かくお話していくのですが

簡単にざっくり言うなら

犬に
ティーツリ―
ウィンターグリーン
は使わない

猫には
さらに
柑橘系のオイル
ペパーミント
は使わない

まず基本はこれかなと。

まずは
使わないオイルを知っておいてください。

それ以外にも
注意するべきエッセンシャルオイルもあります。

特にハーブ系やスパイス系など。

ペットに安全かどうか分からないものは
使わない。

これが一番安全な方法ですね。

ただし
「ペットに使わない」という意味であって
人間のためには使います。

しかし
ペットとの距離感は考慮しながら使いましょうね。

たとえば
ウィンターグリーンは
犬にはNGだけど
人間には使います。

肩とか腰とか痛いときに役立つオイルです。

ですが
毎晩わんこと同じお布団で寝ている方が、
寝る前にウィンターグリーンたっぷり塗るのは
やめてくださいね。

ペットに安全なオイルであったとしても
その使用量などによっては
危険にもなりえます。

ペットに塗って使う場合は
犬なら1%程度
猫なら0.5%程度に希釈して使いますが

オイルの種類や動物のサイズや
塗る場所によっては
さらに薄めて使う場合もありますし
その逆もあります。

ここまでのステップをまとめると

ステップ①
高品質なエッセンシャルオイルを使う

ステップ②
避けるべきオイルを知る

ステップ③
使えるオイルを、安全な使い方で使う

って感じですね。

これさえ間違わなければ
多少適当に使ったとしても
大きな問題にならないはずです。

大きな問題というのは
どんな嫌なことが起こるかというと

お肌に塗って使う場合には
皮膚が赤くなったりかぶれたり、というような症状が
出る場合があります。

刺激が強すぎるオイルを使ったか
使う場所がデリケートな部位だったか
希釈濃度が高すぎたか、、、

こういう場合は
すぐにキャリアオイル(植物油)でふき取り
様子を見ましょう。

ほとんどの場合は24時間程度で解決するはずですが
心配な症状であれば必ず動物病院に相談しましょうね。

ほかにも
よだれ、顔をこする、声を上げる
震える、嘔吐、下痢、、、

など
使い方によっては有害な症状が現れることがあります。

このようなことが起こったら
すぐにオイルの使用を中止してくださいね。

ただしくペットアロマを知って
十分注意しながら安全に使っていれば
このような問題はまずありえないとは思うのですが

知らないまま使うと
やっぱり起こりえるんですよね。

実は先日、
大きな問題になったケースを聞きました。

知人から購入したエッセンシャルオイルを
部屋で使用したところ

夜中に猫がウロウロし始めて、
わぁおーわぁおーと鳴き始め
そこらじゅうの物をかじって嘔吐してしまったそうです。

これは、、、コワいですよね。

コワいですが
ほら!やっぱり猫にアロマは危険!!!

ということではなく

問題は
使い方はどうだったのかな??というところです。

そこを詳しく伺ったところ、

とあるブレンドオイルを
スプレーボトルの水に何滴か入れて
カーテンなどにスプレーした。

とのことでした。

今日お話してきた安全のためのステップでいうと、

ステップ①
高品質なエッセンシャルオイルを使う

これはクリアのようです。
ですが、
高品質だから安全だろうと
盲目的に感じられていたようでしたので
やはりそれはコワいなと、思ったわけです。

高品質だからと言って
どんな使い方をしてもいいわけじゃないんですね。
くり返しますが
あくまでも最低限の条件です。

そして
ステップ②
避けるべきオイルを知る

ですが
ここに問題が考えられました。

「とあるブレンドオイル」には
猫には避けるべき
柑橘系のオイルやティーツリーが入っています。

その他にも
ハーブ系のオイルも含まれていたので

猫の近くでは避けるべきオイルだったかなと思います。

こういうブレンドオイルを使用する際には
その中に配合されているものを把握してから使用しましょうね。

そして
ステップ③
使えるオイルを、安全な使い方で使う

ですが、
そもそも使わないほうがよいオイルであったわけですが
この飼い主さんは
猫ちゃん自身に使ったわけではなく
カーテンに使用されてます。

通常であれば
まぁそんなに問題はないかなと感じるのですが

詳しくお話を聞くと
おうちはマンションで窓は一つしかない、、
というような環境だったそうなので

だとすると
密閉された空間で使用された可能性が考えられます。

ペットと暮らすおうちで
アロマをディフューズするときは
必ずペットの逃げ道を準備してください!というのも
重要な注意事項なのですが

カーテンが
ディフューザーの役割をして
お部屋中に香りが充満したけど
逃げられなかった、、、、
という可能性がありますね。

さらにいうと
ディフューザーという機械を使えば
一定のエッセンシャルオイルを
ほんのちょっとずつ空間に小さな分子として拡散させていくわけですが

水+エッセンシャルオイルのスプレーだと
そのミストは粒が大きく
また、水と油は混ざらないので
原液の形でカーテンにまんべんなく付着させた、という感じになります。

そこから
ディフューザーのようにほんの少しずつではなく
一気に揮発していきますね。

数滴使用したということですが

ディフューザーで使用するなら
4~5滴を数時間かけて空間に放出していくわけですので

それに比べるとかなり濃い量が
一気に空間に広がり
逃げ場がなかった・・・ということが考えられます。

この猫ちゃんは
その後、換気をしっかりすることで
元気を取り戻してくれたようです。

しかし
夜中にこんなことが起こると慌ててしまいますね。

高品質なエッセンシャルオイルを使っているから
犬にも猫にも安心ですよ!!

という話を聞くことがありますが
「そんなわけありませんからっっ!!」って話です。

こんなことも起こりえるんだよ
ということを知りながら
安全に使用していきましょう。

※ペットにアロマケアするときは
必ず高品質なエッセンシャルオイルを使用してください。

(一社)日本ペットアロマホームケア協会のWEBサイトを開設しました!
https://petaroma-homecare.or.jp

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