ペットのストレスって、ほんとにそれ?

今日は、ワンちゃんもストレスでお腹をこわすんですよ~

というお話です。



犬も人間も同様に、

ストレスと自律神経と胃腸

というのは密接に関連していて不調がでます。


これは、

よく知られていますし

考えられる感染などがなければ

ストレス性の下痢と診断されることもあると思うんですけど


じゃあ、

なにがストレスだったの?

っていうところ。



ネットで調べたり本に書いてあることでは


ペットホテルに預けられたとか

引っ越したとか

同居人が減ったとか増えたとか

そういうことが書いてあったりします。


分かりやすい大きなイベント

こういうのがストレスの原因とされているんですが


ホントにそれだけ??

と思うケースが結構あるんですよね。


分かりやすい環境の変化だけでなく

私が相談を受けるケースだと

いつも通りの生活環境の中で下痢をする・・

ってこともあるんですよね。


でもこれ、

人間に置き換えたらその通りだと思うんですけど


いつも通りに学校に行って、会社に行って、、、

という生活していて

特別、転校したわけでも転職したわけでもなく

ストレスで下痢をするってことあり得ますよね。


環境そのものは大きく変わってないけど

ちょっとした小さな変化


テストが近いとか?

嫌な仕事が回ってきたとか?

人間関係とか?


そういうものの積み重ねが

からだの症状として現れてしまうものです。


そうなると

特別大きなイベントが起こっているわけではないのに

ワンちゃんに何がじわじわストレスになっているのか。


それって

飼い主さんのストレス状態を反映しちゃってるんじゃないかと言われています。


言われてるだけでなく、

私自身も、そう感じるケースがとっても多いです。


飼い主さん自身に

不安があったり緊張があったり

そういう場合にワンちゃんに症状が出てしまうようなこと。


他の獣医師の話を聞いていて

意外と、夫婦関係ってのも多いですね(;^_^A

旦那さんに緊張してしまう奥さん。

言いたいことが言えなくて、ワンちゃんが下痢してしまうってこと、つい先日聞きました。


もし、動物病院で「ストレスですね」と言われたら


ワンちゃんの、、、というより

自分自身のイライラ、不安、落ち込み、、、

そんな気分がなかったな~?ということも考えてみてくださいね。


もし思い当たるなら

飼い主さん自身がリラックスできるエッセンシャルオイルをまず使う

それから、ワンちゃんにも一緒に使ってもらう


そうすることで

病院では原因不明で手が付けられなかった酷い消化器症状が治まった

という体験談も伺っています。


ところで、

人間の小児科だと、

下痢のとき、初診時に抗生物質を処方するということは

まずない。


と聞いています。


抗生物質というのは

細菌をやっつけるお薬ですが

ほとんどの場合の下痢は

出せば治る。


初診時には検査結果もすぐには出ないため

本当に細菌性の下痢かどうかわからない


本当に間違いなく細菌が悪さをしていて

抗生物質を投与しないと良くならない状態でないと出さない。


という話です。


なぜなら、

抗生物質を投与することで

悪い細菌をやっつけるけど

良い細菌もやっつけてしまう。


つまり腸内細菌がたくさんやられてしまう

それによるデメリットのほうが大きいってことなんですよね。


そもそも下痢の場合は

今日のテーマである「ストレス」という場合も多いわけで

そうなると抗生物質投与しても意味がないわけです。


意味がないうえに、デメリットが大きい。嫌ですね。

ところが・・・

動物の世界では

下痢ならすぐに抗生物質というのがあたりまえだなぁ~

という印象です。


これは、いかがなものか

ということで


獣医師の学会で、人間の医師に講演していただいて

安易に抗生物質を使うのはやめようよ。

という議論をしたこともありますし


農林水産省(獣医師を管轄)からもお触れが出ていますが

なかなか変わらないようですね。


つまり

本当の原因がストレス(=飼い主さんのストレス)

だったとしても


動物病院では抗生物質が(けっこう安易に)投与されてしまう


それによって

大きなデメリットを受ける可能性もある

ということです。

(もちろん、細菌感染の有無を判断するってことはとても大切ですよ!!)


そんなわけで、

色々と心配の絶えない毎日ですが ←ストレスですね(;^_^A

上手にストレスケアしていきましょうね!

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https://petaroma-homecare.or.jp

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